2008年1月アーカイブ

クレジットカード

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今もそうなのかはしらないが、おおよそ10年ほど前に、ライターを職業にして年間売上が1000万円上げていてさえクレジットカードを独力で作ることは叶わなかった。サラリーマンであれば勤続2年も働いていれば否、大手企業であればそこに在籍しているだけでクレジットカードは持てた時代であった。ライターに限らずグラフィックデザイナーやフリーのディレクターなどなど、とにかく「カタカナ文字の職業はクレジットカードを作れない」というのは雑誌にさえ掲載される、いわば一つの日本社会の謎であった。それほどまでにフリーであることは社会に認知されなかったといえる。
わたしはどうしてもカードが作りたかった。それもどうしてもゴールドカードがである。
父はその頃、大手ゼネコンの下請け会社代表取締役社長であったから、そこに泣きついた。
私には取引のなかった銀行の担当者はその話を聞いて、新規の口座を作って1,000,000円を入金することを条件にゴールドカードの申込みを取り次ぎましょうとのたまった。
それほど銀行は強かった。今強いか弱いかはともかく、私のクレジットカードに対する考え方は変わった。ゴールドカードを差し出すときの快感はもうなくなったのだ。そしてポイントが貯まる快感も。

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